Fever outpatient発熱外来

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インフルエンザと勘の話 

内科の症状

「インフルエンザの検査は発症してから12時間は経過しないと陽性になりにくいから、今日は検査しません。明日来てください。」と他の病院で言われ、インフルエンザの検査を希望したのにしてもらえなかったと当院にて不満を漏らされた患者さんがいました。

たしかに熱も37℃台でそれほど高くはなく、すぐにインフルエンザの検査をしないほうがいいかもしれないと私も思いました。
なぜなら、発症後の経過時間が短いときの検査では陰性になる場合があるからです。
しかし、患者さんのカンはしばしば的中することがあります。

これまでにも自分の診断より患者さんのカンの方が正しかったことが何度もありました。
なので、明らかに方向性が違う時以外は検査をすることにしています。
検査をしてみたところ、インフルエンザ検査の結果はインフルエンザA型でした。
患者さんのカン、恐るべし。

患者さんには抗インフルエンザ薬を投与し、1日で解熱しました。
インフルエンザの薬は発症から48時間以内に投与しないと効果がないのです。
なるべく早く薬を投与しなければならないのに、最初に12時間経過するのを待つというのはおかしな話ですよね。

発症から経過時間が短い時の検査では陰性になることはあるのですが、陽性になる場合もけっこうあるので当院では疑わしい場合は12時間待たずに検査することにしています。
もちろん家族内にインフルエンザの患者さんがいて、症状と状況が疑わしい場合は検査の結果にかかわらず投薬をすることが多いです。

インフルエンザの疑いがあるときは自分のカンを信じて病院に行きましょう。