ブログBlog
- 花粉症の薬(ビラノア)
-
- 2019/03/27
- 内科の症状
-
~今年の花粉症~
花粉症が猛威をふるっています。今年は大変症状がひどいという話をよく聞きます。鼻炎症状だけでなく目の症状も今年は強いようです。
~副作用のない花粉症の薬~
花粉症の薬でビラノアという薬があります。この薬の長所は痒みを押さえる効果が非常に高いことと花粉症の薬の副作用でしばしば起きる眠気がまったくないことです。
絶対そうか?と言われると医療に絶対はありませんから例外はあると思います。しかし、ここ2年間でビラノアを処方した患者さんのうち、眠気の副作用が出た人は一人もいませんでした。
ほかの抗アレルギー薬との比較表を下記に表示します。
データは添付文書を参照しています。
薬剤名 眠気の副作用の頻度 ビラノア 1%未満 デザレックス 1% アレグラ(フェキソフェナジン) 2.3% ザイザル 2.6% ジルテック(セチリジン) 6.0% スカイロン(ロラタジン) 6.4% アレロック(オロパタジン) 7.0% ルパフィン 9.3% デザレックスは2019年に発売が一時停止中です。
ビラノアは副作用がなく良い薬ですが長所があれば短所もあります。
~ビラノアの短所~
空腹時に飲まないと効果が落ちます。胃の中に食べ物が入っている状況では薬の血中濃度が半分になるからです。つまり、効果が半減してしまいます。なので少なくとも食後に飲む場合は2時間たつまでは飲まない方がいいです。
また、薬を飲んだ後の1時間は何も食べない方が良いでしょう。 この欠点があるので食べる時間が不規則な花粉症の方には飲みづらい薬です。
空腹時に飲むことが可能で花粉症でお困りの方はぜひ担当医にご相談ください。
稲毛区 小中台クリニック
院長 池田雄次